田舎に実両親と3世代で住む主婦のブログ

主婦のconです。スローライフはあこがれるけど実際は? 日本株を運用しながら、田舎で3世代同居でのあんなことやこんなことを書いていくブログです。

大事な人の産後に!体の変化とその時周囲の人がやるべきこと・できることは?

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こんにちは。conです。

 

私は以前産婦人科で働いていました。

今日はお産後の体の変化と、その時にしてほしかったことについて書いていこうと思います。

 

お産後って、はたから見ると、おなかがへっこんで、かわいい赤ちゃんが外に出てきただけのように感じるでしょうか。

 

でも、体の中はしっちゃかめっちゃかになっています。

 

女性は妊娠時や産後のナーバスな時にされたこと・嫌なことは(逆に嬉しかったことも)おばあちゃんになっても忘れないそうです。

 

夫婦関係を円満にしたい方は、ぜひ読んでいただいて、日常生活で何に気を付ければいいのか、産後の体を理解する一助になればなと思います。

 

 

 

 

産褥期とは

産褥期とは、妊娠・分娩によって変化した母体が再び妊娠していない状態に戻るまでの期間を言い、分娩後6~8週間のことをさします。

産褥期では、妊娠中に通常の数百倍まで上昇した女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロンといいます)が分娩を期に減少します。

これによって、一時的にいわゆる更年期症状のような変調をきたします。

 

産後、意味もなく涙が出てくるといって泣いてる人がたまにいましたが、ナーバスな精神状態になるのはこれが原因なんですね。

 

 

体の変化

体の変化としては

・発汗が増加

・産後の体重が、赤ちゃん、胎盤、羊水、出血、発汗などによって約5.5kg減少(2~4か月かけてさらに約4kg減少するが、妊娠による皮下脂肪の蓄積によって、妊娠前より2~3kg増加します。「太ったな」なんて言葉は禁句!!!本人が一番わかっています。)

・マタニティブルース(抑うつ症状)

・おっぱいが出始めます(3~4日目はパンパンに張って痛いくらい。)

・産後10日くらいまでに子宮が急速に収縮(2回目以降のお産の人はより強く感じるので、痛みが出る人もいます。その後6~8週間で妊娠前の大きさに戻ります)

・悪露(子宮からの出血)産後2~3日目にはなんと1日当たり1000gも出ます!約6週間くらいでなくなります。

・血液は分娩時の出血で減少しますが、産後1か月くらいまでに妊娠前の状態に戻ります。しかし、止血のために働く血小板は、分娩時の出血で減少しますが、産後の出血に備えてその後増加します。そのため血栓症(エコノミークラス症候群と同じ理屈)になりやすくなります。

 

 

ざっと並べただけでもこんなにあります。

 

産後は全治1か月とか3か月とかの怪我と同じようなものだから、体を大事にしてという人の意味がよくわかります。

気合や根性で何とかできるものではありませんよね。

 

 

 

 

大事な人がお産を迎えたときに

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さて、ここからは私がしてほしかったこと、されて嬉しかったことを書いていきたいと思います。

 

体がとにかくボロボロなので休みたい

上に書いたように、退院しておうちに帰った後も、何週間もしばらく出血してるし、おっぱいは痛いし、お股は切れて痛いし、産後の疲れは取れてないし、何より体がすごくだるい。重い。動くの辛い。

 

昔の人は床上げと言って産後1か月は横になって休んでいたそうですが、核家族が多い中で、なかなか1日中横になっているわけにはいきませんよね。

 

なので里帰りとかしないで、ご両親の助けが借りられないのであれば、男性の育児休業の取得をおすすめします。

最近義務化の話が上がったりと、トレンドですよね。

でもたった数日とか1~2週間では、赤ちゃんはまだ夜2~3時間おき、ひどいと1時間おきに授乳しないといけないし、母体も全然回復してないです。

個人的に思うのは、育児休業とるならガッツリとって、お母さんのケアと赤ちゃんのお世話をしてほしいなと思います。そういうことの積み重ねが、のちのち夫婦関係にすごーーーく影響してくると思います。

 

 

 

体をむやみに動かしていけないことを理解してほしい

さっきも書いたように、産後の体は本当にしんどいです。もともとの自分の体じゃないみたい。

本当に体がしんどいので、退院してすぐのころ、気分転換に歩いてみようと思ったら、50メートルも歩けず、戻ってこられなくなりそうで引き返してきました。汗

 

産後って体は大変なのに、なかなか目に見えにくいですが、「赤ちゃん寝てて暇ならちょっと散歩してくれば?」とか言ってはいけません。

 

産婦人科の先生からも、産後1か月は無理しないでと言われると思います。

 

「外食しようか」とか「温泉に行こうか」なんて言われるたびに、そのことを何度も説明しなくちゃいけないの、本当にちょっとうんざりします。

 

言っているほうはそんなつもりはなくても、言われたほうは精神的にナーバスになっているし、「体がもう大丈夫だろうって、軽く考えてるのかな」って感じで悲しくなります。。

 

ほかにも、重いものを持ったり、1日中立ちっぱなしや動きっぱなしにならないようにしてほしいなと思います。

産後1か月は買い物も宅配してもらって、できれば外出は控えたほうがいいと思います。

産後は心配しすぎるくらいでちょうどいいと思います。

 

 

 

 

精神的に不安定なことを理解してほしい

抑うつ感、不安感があったり、集中力が低下したり涙もろくなります。これは産後の体の変化なのでしょうがないです。

程度は人によりますが、そういうことも背景にあって、産後された言動の嫌だったこと、嬉しかったことを鮮明に覚えているのかもしれませんね。

いつもの様子と違うと思うかもしれませんが、産後鬱に移行しなければ、一時だけなので、そういう時期なのだと思ってケアしてあげてください。

 

 

 

赤ちゃんは大事に扱って

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何度も言いますが、産後はとってもナーバスになっています。

そんな時に、例えば、

赤ちゃんを雑に置く とか

赤ちゃんが落ちそうなところに置く とか

泣いてても何もしようとしない とか

自分の赤ちゃんを雑に扱われたり落とされそうになったときは、その人に対して不信感のポイントがたまります。

 

わからないなら聞く!

お母さんは自分で育児の情報を集めて、退院後対応できるように準備している人が多いように思います。

おなかの中で赤ちゃんを育ててきたのはお母さんです。

産後赤ちゃんとずっと一緒にいるのもお母さんです。

 

わからないことがあるなら、「自分じゃわからないから」と投げ出すのではなく、

「とりあえずやってみる」でもなく、

 

「泣いてるんだけどミルクあげてもいいかな?」とか

「服脱がせるの関節外れそうで怖いから見ててくれる?」とか

まず聞いて、一緒に考えながら、やってみるといいのかなと思います。

お母さんも育児はまだ初心者です。 

 

「とりあえずやってみる」というのは一般的には良しとされているかもしれませんが、赤ちゃんは人間なので、「やってみた」結果、赤ちゃんを落としたり、溺れさせたなんてことがあってはいけません。

 

赤ちゃんを落としてしまった結果、当たり所が悪くて頸椎なんか損傷しちゃったら、その子は一生車いす生活になっちゃう可能性だってあります。

 

そういったことの積み重ねで、その人に対して不信感ポイントが募ります。

不信感ポイントがたまれば、赤ちゃんを任せてもらえなくなるかもしれません。仕事と一緒ですね…

 

お母さんがその場にいないのであれば仕方ないと思いますが、大体いると思うので、聞きながら、あまり怖りすぎないで、積極的に育児にかかわってほしいなと思います。

 

赤ちゃんの扱いは慎重すぎるくらいのほうがいいです。

 

 

 

まとめ

産後だけの話ではなく、家族の一員として赤ちゃんのお世話はずーっと必要ですが、まずは最初の時期に何をしてくれたかはとても大事だと思います。

お母さんのケアと赤ちゃんのお世話ができれば、家族の絆もきっと強くなりますね。

 

以上、「大事な人の産後に!体の変化とその時周囲の人がやるべきこと・できることは?」でした。

 

では!

 

※この記事は「病気が見えるvol.10 産科」 306、307、313ページを参考に書きました。