田舎に実両親と3世代で住む主婦のブログ

主婦のconです。スローライフはあこがれるけど実際は? 日本株を運用しながら、田舎で3世代同居でのあんなことやこんなことを書いていくブログです。

安定期だからといって安心しないで!

こんにちは。conです。

 

私は以前産婦人科で働いていた経験があります。

今日は妊娠時の「安定期」という言葉について考えてみたいと思います。

 

 

 

はじめに

これから話すことの前提として、妊娠期間は何週間かご存じですか?

10か月を臨月というので、なんとなく想像つきますでしょうか。

 

予定日は在胎40週0日の日、

正期産と言われる、赤ちゃんが十分に大きくなって、外に出てもいいと言われる時期は37週0日から41週6日までです。

 

42週0日以降は過期産と言われ、

胎盤がもろくなってしまったり、

赤ちゃんが大きくなりすぎて外に出にくくなってしまうので、

そうならないように、分娩誘発などをして41週6日までに産むことになります。

 

 

流産について

全妊娠の15%くらいの割合で流産します。

流産とは在胎21週6日までのことをいいます。

主な原因は染色体異常と言われていますが、原因不明なことが多いです。

 

母体保護法では、中絶ができるのは21週6日までです。

それは、22週0日以降であれば、医療の力を借りながら、赤ちゃんが1人で生きていくことができるとされているからです。

 

今までの話を図にするとこんな感じ。

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(病気が見えるvol10 80ページより)

 

もし中絶するなら、体の負担を考えると、できるだけ早いほうがいいです。

赤ちゃんがおなかの中で大きくなってから中絶するなら、陣痛を人工的につけて産むことになるので、体への負担・心の負担ともに大きいです。

もうおなかの赤ちゃんは人の形をしていますからね。

 

 

22週以降、赤ちゃんが一人で生きていくことができるといえど、22週や23週などの早い週数で分娩(早産)となった場合、産まれるのが早ければ早いほど、赤ちゃんが亡くなったり、後遺症が出る確率が高くなります。

 

なので、できるだけ正期産まで何事もなく無事に迎えたいですね。

 

 

安定期とは

俗に言う安定期とは一般的に16週0日以降の妊娠中期のことをいいます。

 

16週といえば胎盤が完成したころですね。

胎盤が完成すればつわりがおさまってきます。(妊娠中ずっと気持ち悪いと言う人もいます。)

 

 

さて、安定期と言う言葉についてですが皆さんはどういったイメージをお持ちでしょうか??

 

安定期に入ったから何をしてもいい?

安定期に入ったからもう赤ちゃんが早く産まれる心配はない?

 

 

そんなことありません。

 

安定期いうのは、お母さんのホルモンが安定してきたと言う意味です。

 

何かで読んだ本では、男性が1日で声変わりしてしまうほどのホルモンの量が毎日出ているんだそうです。(出典わからずすみません…)

 

 

決して、もう赤ちゃんが早く産まれちゃう心配は無いから何をしてもいいとか、

行きたかった遠くの場所に行きまくるぞーとか思っている方がいるのであれば要注意です。

 

妊娠中どこにも行くなとか、何もするなとか、そういうことを言ってるわけじゃありません。

 

安定期だからって安心せず、常に体調を考えて行動してほしいということです。

 

妊娠中の体はいつだって不安定です。

むしろ安定期なんてないと思ってて欲しい位です。

 

 

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早産になりそうだったエピソード

私が産婦人科で働いてた時、夜にお腹が張ると言って夫婦で緊急で受診した人がいました。

 

エコーで見てみると、子宮の出口が普通30ミリ以上ある所その人は10数ミリしかありませんでした。

 

子宮を風船で例えると分かりやすいと思います。

パンパンに膨らんだ風船を、口を縛らないで、空気が抜けないようにするためには、親指と人差し指でつまんだ時と、グーで握ったときではどちらが空気が抜けにくいか想像してみてください。

当然グーで握ったときの方が空気が抜けにくいですよね。

風è¹, 空, æ, é, ã­ãã³ã¹, ãã«ã¼ã³, é¢ä¿, ããªã¦ã 

 
子宮も同様に、子宮の出口(頸管長といいます)が、十分な長さがないとお腹が張りやすくなってしまいます。

お腹が張りやすくなって10分に一回の頻度でお腹が張った場合、そしてその間隔が戻らなかった場合、そのままお産になるしかありません。

 

それは医療で何をしても、もう止めることはできません。

週数が早すぎても、産むしかありません。

 

 

通常であれば、その場で即、緊急入院です。

先生はその女性に入院をするよう言いましたが、いわゆるできちゃった婚で、安定期に入っている来週末に自分の結婚式があるからと入院を断りました。

 

医師がいくら説得しても、結局その夫婦は結論を変えず、その夫婦は自分たちの結婚式に出る事を選びました。

 

結婚式の大変さは、私も結婚式を挙げたことがあるのでよくわかります。

人も呼んじゃったし、キャンセルするとかなりのお金もかかるし、お車代として事前に新幹線の切符を渡している人も居るし。

 

結局、その結婚式を行って何もなかったそうなので、結果オーライでしたが、ほんと、自分ではない、お腹の子の人生を背負ってるんだと言う覚悟をもっと持って欲しいと思いました。

 

 

 

 

まとめ

そういうわけで、安定期だからといって、安心しないでほしいと思います。

 

 

安定期と言う言葉の安心感は結構ありますよね。

 

いろんな人の話を聞いたり、ブログを見たりしていると、男性側も「奥さんが安定期入った〜、安心した〜」みたいな感じになってる人いますが、産まれるまで決して安心ないでください。

 

 

安定期に切迫早産で入院する人は本当にたくさんいます。

 

 

お腹が張ってる感じがするのに会社でがんばらなければいけない場合、先生に相談して切迫早産の診断書などを書いてもらえるように相談してみてください。

ドクターストップがかかれば、会社でも無理をさせることはできません。

 

優しい人ほど無理をしがちかと思いますが、人手不足だから休めないとか、そんなの、お腹の子の命に比べればどうでもいいことです。

上司に何か言われたからといって、無理をして赤ちゃんに何かあっても、その人や会社は、なーーーーんにも責任をとってくれません。

 

早産で生まれてしまうと、その子のお母さんは自分では十分気を付けていても、絶対後悔したり自分を責めます。

 

1人でもそんなお母さんが減りますように。

1人でも苦しむ赤ちゃんが減りますように。

 

 

以上、「安定期だからといって安心しないで!」でした。では!